TRICERATOPS presents DINOSAUR ROCK’N ROLL 「ロックは変化していく@SHIBUYA-AX

今年何度目だろうAX。大好きな会場です。
楽しかった!今まで行ったこういうイベントの中で、今日が1番楽しかったかもしれない。TRICERATOPSが愛されるわけがわかります。


フジファブリック
陽炎/TAIFU/ダンス2000/打ち上げ花火/銀河/虹
ここ最近定番のいわゆる攻め曲続きのセットリスト。個人的に音がいいライブだったなあと感じました。
今回の「打ち上げ花火」にはぞくぞくしました。途中で無音になる場所でも声が上がることも無く会場も静まり返っていて、張り詰められた空気が最高でした。白い照明で一瞬時間が止まったような錯覚を起こしたときがあって、息を呑んだ。志村さんの歌い方もいつも以上にねっとりしていて妖しさがや気持ち悪さがちょっとすごくて、今回は他の曲の演奏も激しくてどんどん変わっていく人たちだなあと嬉しくなりました。こういうセトリでの城戸さんのドラムは素晴らしいし、「ダンス2000」で加藤さんが前に出てきたのが個人的に嬉しかった。


GOING UNDER GROUND
ラップでメンバー一人ひとりが自己紹介したりお客さんと一緒に歌ったり手拍子したり盛り上げ方も上手で、曲をあんまり知らない人でも皆で楽しんでいこうっていう雰囲気が嬉しかった。ゴーイングのライブ映像で見た「ショートバケイション」がすごく良くてそればっか聴いてた時期があったのですが、曲前にヒロキコールがあったり、「やっちゃうよー」って本当に言うんだーって思いながらニコニコしながらピョンピョン飛び跳ねてしまいました。「ハミングライフ」では身体が自然と揺れてしまう心地よさに酔いしれ、最後まで会場中を笑顔で包んでくれました。


TRICERATOPS
さすが、としか言いようがありません。和田さんの甘い声には本当にドキドキさせれらる。

中盤で和田さんの呼び込みでゴーイングから松本さんと中澤さんがステージにあがり、松本さんメインでBAY CITY ROLLERSの「SUTURDAY NIGHT」を。嬉しそうに歌う松本さん。手拍子をあおりながらホントすっごく楽しそうで。もちろん聴いてるこっちも楽しかった!次はフジから志村さんが「富士山の麓が生んだアイドル」の呼びかけで登場。ほにゃほにゃしたトークの後、志村さんが選んだんだけど曲名を聞いて最初和田さんは躊躇した、と焦らしながらも志村さんのギターで弾かれたイントロはなんと「Raspberry」。私はこの曲がトライセラの中では1番好きで、しかもそれを志村正彦が歌っているという事実にクラクラして嬉しさだか感動だかでちょっと泣きそうになった。こういうポップでキュートな曲を歌う志村さんも意外と違和感が無くて、フジとはまた違う雰囲気でもっとこの曲を好きになりました。
松本さんも志村さんも学生のときに聴いていたりテレビで見ていた人と一緒のステージに立っていることが嬉しいと言っていました。そうだよなあ。トライセラはCDだと特に歌詞と声にやられるんだけど、ライブだとそれに加えて演奏の力強さと巧さに引き込まれました。ワンマン行ってしまいそう。すごくすごく楽しかった。


アンコールも終わって、3バンド全員で手をつないで整列。2階で見ていた金澤さんが24時間テレビのように走ってステージへ登場し、つないだ手を上に上げ礼をして挨拶。主宰バンドだけが盛り上がるイベントは何だか苦手で、そうならなかったのはトライセラの人柄なんだろうなあ。楽しくって嬉しくって最初から最後まで笑顔でいられる素敵なイベントでした。