まぼろし

帰り道、真っ白な猫がいてそーっと近づいていっても全然逃げないから撫で回したろうと思っっていたら、ボッキボキに折れ曲がった雨傘だった。なんだかもう、たまらんぐらいショック。ふわふわぽかぽかをさわさわしたかったのに。この、やらかいものを触ろうとしていた右手の行き先が見つからない。