エレファントカシマシ2011年新春公演@日本武道館

エレカシの歴史を紐解いていくような3時間30曲。あの演奏と声にドンと押されて息をするのも忘れる瞬間が幾度もあって、ライブ後もずっとぐるぐる身体の中で渦巻いてる感じ。叙情的に聴かせる曲も勢いと緊張感のある曲も、全部同じように奥の奥まで響いてきて、ああ、心に響く歌ってこういうことかって感動してしまった。
かつては「俺」と「俺の住む世界」について歌っていたけれど、今は「俺と君」の事を、そして「みんなはどうだい?」って聞いてくれる。その変化をずっと見てきたわけじゃないけど、明らかに彼の世界が広がって色々な景色を見せてくれてる事が嬉しいよ。
骨太で真っ直ぐでストイックで、ぶっとんでるのに凛としていて色気溢れてて。陰と陽、月と太陽、あなたとわたし、自分と世界、正反対のことを同じように見られて両方大切に思えて形に出来る人って多くないと思う。エレカシは観るたびに前よりどんどん好きになるから驚いてしまうし、嬉しいんだ。
もしかしたら今がエレカシの黄金期なのかもしれないなんて身勝手で大層なことを思ってしまい、痺れている。それ位最高のライブだった。