ブックオフ伊藤たかみ特集の文藝を見つけて買おうかとペラペラめくっていたら、ハガキが挟まれてた。買った人が忘れて売っちゃったんだあ、人の手紙って秘密感が満載でドキドキするなあ、と思いつつも読んでみたら、どうも文藝賞をとった方の彼女が、知り合いに雑誌と一緒に贈ったものらしい。今まで黙ってた自分の夢とかも書かれてて。たまたま開いた本に入ってた手紙1枚に知らない世界が広がっててなんだか感動してしまって、この彼と彼女はまだ仲良くやってるのかしらとか夢が叶うといいねえとか深夜のブックオフでひとりニコニコしてしまった。
で、それを忘れて売ってしまった手紙の受取人のことは今は考えないでおく。
とんねるずのCDを買ったら15年以上前のライブのチケットの半券と途中まで書かれたアンケートハガキが入っててああこの人は今は40歳過ぎてどんな生活を送ってるのかと思ったり、「去年ルノアールで」を買ったら何箇所も鉛筆でチェックが入っててああこの人は人生の活路をこの本で見出しているのかとほわんとした気持ちになったりしてその度に、ブックオフには人生が詰まってるわーハッとさせられるわーと思うのでした。